近江鉄道は、24年間走ってきた「220形電車」の定期運行を終了すると発表。米原・多賀大社前間を11日午前に走った後、13日に「卒業式」を行う。
220形は平成3年に運行を開始し、つり掛け式のモーターと空気バネという全国的に見て非常に珍しい構造で、特有の走行音があったため鉄道ファンに人気があった。
すでに2両が除籍しており、4両が走行しているが、実際に定期運行しているのは「お~いお茶」がラッピングされた車両=写真=など2両のみで、残りは工事用や貸し切り用などに使用。今回、老朽化を理由に定期運行している2両も終了させることにした。
13日は午前11時31分に多賀大社前駅を発車し、同47分に彦根駅の1番線ホームに到着。入庫した後、午後2時半~臨時列車(アンコール号)として彦根駅を出発し、米原駅を折り返して同3時26分に彦根駅に戻る。その間に、来場者にはメッセージカードが配られ、電車帰着後に車内に貼り付けられる。同3時39分に入庫する。
記念商品として彦根駅改札口では、記念乗車券(860円)、つり掛けモーター音を録音したCD(1500円)、記念タグ付きおーいお茶が販売される。問い合わせは同社運輸課☎(22)3303。