彦根市長に就任する大久保貴氏(49)=三津屋町=が24日、滋賀彦根新聞のインタビューに応じ、抱負を述べた。
選挙戦中に訴えた「強い彦根」と「和」の具体的な意味について、大久保氏は「住民サービスを向上させて、各政策において見劣りがしないまちにし、都市間競争を勝ち抜いていきたい」「立場の違いがあっても、話し合ってみんなで進んでいくという一体感を大切にしたい」と説明した。
対立候補を支援した自民党系会派が多数を占める市議会や、現職と嘉田知事との対立が目立った滋賀県との関係については「地方議会では与党や野党関係なく、話し合いを進めて市の利益を共に追求していきたい」「県とは対話を深めて、共に利益を見出していく作業が必要だ」と語った。
全国一の福祉モデル都市の実現のため民間から女性の副市長を就任させる構想に対しては「市幹部のほとんどは男性が占めており、福祉にかかわらず、道路やインフラ整備などを含めたすべての政策において女性的な判断が必要。副市長にふさわしい『りっぱな方』を選びたい」と、あくまで女性にこだわった。
市政課題の一つの彦根市立病院の産科医確保については「確保できない原因が何なのかを把握し、ステップを踏んでいきたい。最優先の課題として、産科医確保に全力を尽くす」と話した。