彦根藩士をえがいた映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討」の主演を演じている俳優の中井貴一さんらを招いたトークショーが17日、彦根城博物館の能舞台で行われ、市民ら約150人が来場した。
トークショーには中井さんのほか、若松節朗監督とプロデューサーの小滝祥平さんも参加。中井さんは自らが演じた彦根藩士・志村金吾について「実直でまじめで正直な男だ」とし「なるべく、その線を外さないように京都で撮影していた2カ月間を過ごしていた」と話した。
また高校時代にテニスのインターハイで彦根を訪れたエピソードを紹介した上で「この映画は彦根の映画。彦根で当たらないと、全国でもヒットしない。彦根で見て頂けるように宣伝をよろしくお願いします」とPRしていた。若松監督は「日本人の心をもう一度取り戻すための世直しの映画だ」とした上で「これまでの映画は井伊直弼を良くえがいていなかったが、人間的にすばらしい殿様だった。『いい(井伊)映画』と発信して頂き、井伊直弼という人間を再考してもらう流れにもっていければ」と述べた。