彦根市八坂町の滋賀県立大学工学部の学生たちによる出前講座が17日、市立平田小学校であり、児童たちがバイオディーゼルなど環境について学んだ。
菜の花やヒマワリを使った資源循環型社会を目指して活動している県大生のグループ「フラワーエネルギー『なの・わり』」が、小学生に環境や自然エネルギーに関心を持ってもらおうと出前講座を企画。今年度は5月20日に市立若葉小学校でも行った。
今年度2回目となった平田小には同グループの学生7人が訪問し、4年生47人に教えた。同グループ代表の古川丈晴さん(22)がプロジェクターを使って「二酸化炭素を排出する発電方法は」や「バイオディーゼルを精製できる植物は」などをクイズ形式で児童たちに答えさせながら、再生エネルギーについて解説。
ほかの学生たちも加わり、自動車やバイオディーゼルなどに扮した寸劇も披露し、バイオディーゼルが二酸化炭素を吸収する菜の花から作られて循環している仕組みを説明した。
その後、児童たちは3、4人ずつのグループに分かれ、学生たちに教えてもらいながら、手のひらと氷の温度差を利用してプロペラを回転させる発電の体験をした。児童の高木美園さん(9)は「バイオディーゼルになる菜の花が二酸化炭素を吸収していることを知った。これからはごみを減らしたり、ガソリン車にできる限り乗らない生活を心がけたい」と話していた。
同グループは小学校での出前講座や高校生を大学に招いての授業をしているほか、菜種の栽培からバイオディーゼルの精製、被災地からのヒマワリの種を使っての栽培などをしている。