彦根市は5月31日、広報紙「広報ひこね」6月1日号に不適切な部分があったため同日、未配布分を回収し、差し替えた上で配送したと発表した。
市は広報ひこねを4万9496部発行し市内全世帯に配布しているが、6月1日号では表紙の写真に載った幼児の左目部分にパンチ穴が重なっていた。複数の市民から広報紙を製作している市情報政策課に指摘があり、市は担当職員が30日に該当した幼児宅を訪れ、保護者に謝罪。31日には市長も訪問した。市は31日に市内327自治会のうち、広報紙の配布を依頼している228自治会の担当者に連絡の上で、未配布だった30自治会(約3400部分)に市職員が出向いて回収。表紙の写真を差し替えた上で、同日中に配送した。
とじ穴は県外の委託業者が開けているが、市はとじ穴の位置への配慮ができていなかったのが原因としている。すでに配布済みの約4万5000部については対応を検討している。
彦根市の広報紙「広報ひこね」6月1日号の表紙に不適切な部分があった問題で市は5日、次号6月15日号で、差し替え用の表紙と返信用の封筒を同封すると発表。協力を呼びかけている。
1日号では表紙に載った児童の顔にパンチ穴が開けられていたため、市は未配布分の4045部を回収し、表紙を差し替えて再配布した。しかし約4万6000部は既に配布済みだったため、対応を協議していた。
15日号には「おわびとお願い」の記事を掲載した上で、差し替え用の表紙と、問題のあった表紙を返送する用の封筒を同封。封筒は料金受取人払のため、切手は不要。ただ1通につき、返信代金82円と手数料15円の計97円かかり、すべて市の税金で負担することになる。
市役所や支所、出張所、福祉センター、くすのきセンター、公民館、人権・福祉交流会館、東山会館への持参も可。問い合わせは市情報政策課☎(30)6103。