井伊直弼公の茶道の流れをくむ「彦根一会流」(神野豊子代表)の茶会が11日、埋木舎と彦根城博物館で行われ、約60人が参加した。
毎年、直弼公が青年期を過ごした埋木舎の奥座敷と表御殿が復元された彦根城博物館の木造棟で茶会を開いており、4回目の今年は埋木舎を明治4年以降、管理している大久保家五代目当主の治男さんや大久保市長らが招かれた。
一会流の会員約20人が二手に分かれ、埋木舎で濃茶、彦根城博物館で薄茶を接待。そのうち埋木舎では、師範の川嶌順次郎さんが直弼公の茶道に込めた思いや当時の茶道具の説明をしていた。参加者も2グループに分かれて体験し、凜とした雰囲気の中で茶をいただいていた。茶席後は彦根キャッスルリゾート&スパで点心席も行われた。