湖東・湖北の市町や観光関連団体で組織しているびわ湖・近江路観光圏協議会(事務局・彦根市)が、滞在型観光に繋がるツアーの企画・運営を行ってきた「近江屋ツアーセンター」を、今年度内に解散させる方向で調整していることがわかった。
同協議会は県北部の観光振興を目的に平成20年8月に彦根や長浜、近江八幡、犬上郡、日野など5市13町(合併前)の自治体や団体で設立したが、その後、近江八幡や東近江などが相次いで退会。現在は彦根、米原、長浜、犬上3町、愛荘、日野の3市5町で構成されている。
近江屋ツアーセンターは圏域内の宿泊客増加を狙い、滞在型観光に結びつくツアーの企画と運営を担当してきた。設立当初は長浜市内の四居家にあったが、昨年6月に彦根市に移動。滋賀県湖東合同庁舎内に事務所を設け、常勤職員が2人いる。
しかし市によると、国からの補助が終了したことに伴い、同協議会に所属する各市町間における資金繰りの調整がつかなくなったことなどから、担当者レベルで廃止する方向で進めている。近く各市町間で正式に決定する方針。なお同協議会自体は存続させながら、各市町間で滞在型観光の推進につながる戦略を模索していくという。