ロシアの侵攻を受けているウクライナから彦根へ避難しているイリーナ・ヤボルスカさん(50)と家族が20日、市役所を訪問し和田裕行市長と面談した。来月末からウクライナの料理を市内で提供する予定のため、面談後にはキッチンカーを見学した。
来庁したのはイリーナさん、娘で彦根在住のヤボルスカ・カテリーナさん(31)と夫の菊地崇さん(28)。ロシアの侵攻後、イリーナさんは母親のギャリーナ・イヴァノヴァさん(80)と一緒に3月上旬から約2週間、ハリコフからポーランドへ避難。3月22日に来日し、翌日から彦根に入り、現在は松原町のミシガン州立日本連合センターの宿舎で過ごしている。
面談はヤボルスカさんの通訳や、専用の通訳機のポケトークを使って行われた。冒頭、和田市長は「ウクライナの侵攻をしたロシアに強い憤りをおぼえ、残念でならない。皆さんに何ができるのか日々考えている」と話した。
キッチンカーで来月~経営
「避難者の再出発の一例に」
イリーナさんは「母親と一緒に働けることとして料理を提供したい。支援をいただいた皆さまに恩返しもしたい」と要望。これに対し、彦根市側は近江ツーリズムボードが所有するキッチンカーを貸して、いろは松や四番町スクエアで提供してもらう案を示した。
市長からの彦根での暮らしを問われたイリーナさんは「街がとてもきれい。美しい自然で母と一緒に喜んでいます」と笑顔を見せた。菊地さんによると、ポーランドに避難していた際、イリーナさんは精神的に落ち込んでいたが、彦根では楽しそうに生活しているという。
イリーナさんが作る料理は「ブリンチキ」というクレープのような生地にさまざまな具材を巻く食べ物で、ウクライナでは定番の人気料理。来週以降にクラウドファンディングで支援を求め、5月下旬にプレオープンし、6月下旬には自分たちのキッチンカーで販売する計画だ。
イリーナさんは「働いて生計を立てることが日本国内にいる避難者の再出発の元気づけになる」と語り、菊地さんは「日本に避難しても生活できることを示すことで、まだ避難できていない子どもや女性の命を救うことにつながるかもしれない」と話した。
来庁したのはイリーナさん、娘で彦根在住のヤボルスカ・カテリーナさん(31)と夫の菊地崇さん(28)。ロシアの侵攻後、イリーナさんは母親のギャリーナ・イヴァノヴァさん(80)と一緒に3月上旬から約2週間、ハリコフからポーランドへ避難。3月22日に来日し、翌日から彦根に入り、現在は松原町のミシガン州立日本連合センターの宿舎で過ごしている。
面談はヤボルスカさんの通訳や、専用の通訳機のポケトークを使って行われた。冒頭、和田市長は「ウクライナの侵攻をしたロシアに強い憤りをおぼえ、残念でならない。皆さんに何ができるのか日々考えている」と話した。
「避難者の再出発の一例に」
イリーナさんは「母親と一緒に働けることとして料理を提供したい。支援をいただいた皆さまに恩返しもしたい」と要望。これに対し、彦根市側は近江ツーリズムボードが所有するキッチンカーを貸して、いろは松や四番町スクエアで提供してもらう案を示した。
市長からの彦根での暮らしを問われたイリーナさんは「街がとてもきれい。美しい自然で母と一緒に喜んでいます」と笑顔を見せた。菊地さんによると、ポーランドに避難していた際、イリーナさんは精神的に落ち込んでいたが、彦根では楽しそうに生活しているという。
イリーナさんが作る料理は「ブリンチキ」というクレープのような生地にさまざまな具材を巻く食べ物で、ウクライナでは定番の人気料理。来週以降にクラウドファンディングで支援を求め、5月下旬にプレオープンし、6月下旬には自分たちのキッチンカーで販売する計画だ。
イリーナさんは「働いて生計を立てることが日本国内にいる避難者の再出発の元気づけになる」と語り、菊地さんは「日本に避難しても生活できることを示すことで、まだ避難できていない子どもや女性の命を救うことにつながるかもしれない」と話した。