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Channel:     滋賀彦根新聞
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大久保候補追う獅山・和田の両候補、 彦根市長選中盤情勢

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 25日投開票の彦根市長選挙は中盤戦に入った。立候補者は元市長で弁護士の獅山向洋候補(80)=城町1、現職の大久保貴候補(57)=三津屋町、新人で衣料品販売業の和田裕行候補(50)=高宮町。これまでのところ大久保候補を、獅山、和田の両候補が追う展開になっている。
 大久保候補は出陣式で与野党の衆参の国会議員や彦犬地区4人すべての県会議員が駆けつけるなど、近江ふるさと園の関係者や地元3町の住民を含め組織票を固めている。「財政は健全だ」として、インフラ整備の更なる推進などで、建設業関係の票もまとめる。「まずは新型コロナ対策」と訴え、高齢者のワクチン接種の来月開始をアピール。一方で、これまでの「失政」を知る市民からの評判は芳しくなく、それらの有権者が投票行動に移した際は他候補と接戦になる可能性がある。
 獅山候補は市議を含め政治家としての経験と知名度はあり、高齢者を中心に支持を得ている。「小中学校の給食費と医療費無償化」を強く主張する作戦に出ており、子育て世代の票の獲得も狙っている。建設中の市スポーツ・文化交流センターの整備内容にも疑問を投げかけながら「市の財政は破綻しつつある」として、財政再建にも積極的な姿勢を見せている。80歳という年齢がネックにあるが、彦根シティマラソンの5㌔を完走していることをアピール。大久保候補を猛追している。
 和田候補はユーチューブ、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどをフル活用して政策集を公表。SNSを利用する若者世代を中心に浸透を図る。毎日午後7時頃~は選挙事務所でライブ配信を実施し、選挙活動の振り返りや公約を報告している。「しがらみのない政治」と「新しい選挙戦」のスタイルを見せているが、SNSを利用していない世代で最も投票率が高い高齢者にどれほど支持されているかは未知数。斬新な政策をいかに浸透させていくかが終盤戦の課題だ。【文責・山田貴之】

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