彦根市日夏町の大森俊爾さん(77)らが立ち上げた団体「荒神山を歩く有志の会」が、山ろくから荒神山神社までの林道をスイセンロードにするため、9日午前8時から球根を植える作業を行う。当日の参加者も募集している。
大森さんの農業仲間で一昨年にがんで亡くなった男性が、国道8号線沿いの休耕田にスイセンを咲かせようと種から育てていた。男性の死後、球根のままで放置されていたが、大森さんとほかの農業仲間は遺志を引き継ごうと、荒神山林道のスイセンロード化を計画。荒神山でウォーキングをしている仲間にも協力を求めた。
当日の協力者募集
球根 両側に植える
荒神山神社までの林道は宇曽川沿いからの「日夏山線」が約2・8㌔、稲村神社側の「荒神山線」が約2・6㌔ある。スイセンの球根は約3000個。当日は両方の林道で、区分けしながら山頂までの両サイドに球根を植えていく。来年の早春にはスイセンロードが実現する予定。
荒神山は17年ほど前まで大量のごみが放棄されていたが、地元住民たちの清掃活動でほとんど無くなった。大森さんは「スイセンロードができて美しくなることで、ごみを捨てる人はいなくなるだろう。(亡くなった男性の)遺志にもこたえることができる」と話していた。
当日の協力者を募集。手袋や軍手、飲み物、移植ごて持参を。各林道の入り口に集合を。作業は午前10時ごろまで。問い合わせは大森さん☎090(9352)5162。