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Channel:     滋賀彦根新聞
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高宮の美容室 昭和初期以降の花嫁かつらやかんざしなど寄贈

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 彦根市高宮町のかわなみ美容室は10日、昭和初期から半ばまでの婚礼時にかぶっていた花嫁用のかつらやかんざしなどを彦根市へ寄贈。市文化財課は「当時の市民の生活がわかる貴重な物だ」とし、一般公開も検討する。
 同店は店主の西村伸子さん(76)の義母にあたる西村美代さんが昭和7年(1932年)に高宮町内の別の場所に開業。約65年前に現在の地に移り、四代目にあたる伸子さんが昨年9月末まで経営してきた。
 彦根市が市内の文化財の情報を募っていることを知った伸子さんと娘の戸谷佳江子さん(50)が文化財課へ相談し、かつらなどの寄贈を決めた。

くしやかんざしも
市「貴重な史料」
 この日は市文化財課歴史民俗資料室の井伊直岳さんらが訪れ、昭和初期から半ばまでに作られたとみられるかつら9点やくし50点以上、かんざし5セット、化粧品を確認。保存状態の良かったかつら4点などを持ち帰った。
美容室にかつらが保管されていることは、当時の結婚式が現代のような式場ではなく、美容室で花嫁支度(じたく)をして近くの家でとり行われていた様子がわかる。同店にはかつらを着けた花嫁衣裳の写真も残っていた。井伊さんは「当時の市民の暮らしぶりがわかる一つの貴重な史料になる」と述べ、今後はテーマを設けて、ほかの寄贈品を含める形で一般公開も検討していく。



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