彦根市城町1丁目にウイルスや花粉などの侵入をブロックする物質を開発した化学製造会社「バイオアパタイト」がある。マスクに付着させることで、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス対策にも有効だという。
物質名は会社名と同じバイオアパタイト。卵殻を原料に独自の製法で合成して製造しており、人の骨や歯とほぼ同じ成分のため、アレルギー反応を起こすこともない安全な物質だという。強力に吸着させる作用から歯磨き粉や洗顔料などに使用されており、バイオアパタイトを水などに入れてマスクに噴霧することで、ウイルスや細菌、花粉など微細物質の侵入を防ぐ作用があるとされる。
スプレータイプのボトル(100㍉㍑の場合)にバイオアパタイトの粉を2㌘と水95㍉㍑を入れ、あればエタノール5㍉㍑、好みでミントを加えて完成。溶解されないため、振って白濁させてから使用する。3回ほどのマスクへの噴射で1日中もつという。
1袋25㌘。アマゾンで販売しているが、同社でも1000円で販売。問い合わせは同社☎(47)5227。
彦根市へ300袋提供
バイオアパタイト社は23日、スプレー用のバイオアパタイト300袋を彦根市に寄贈した。中村弘一社長(51)は「市販のマスクや手作りマスクに使っていただき、新型コロナウイルスの感染予防に役立ててほしい」と話していた。