新しい「ひこね地域おこし協力隊員」に、小林由季さん(30)=埼玉県所沢市=が就任。20日に仮庁舎で委嘱式が開かれた。
地域おこし協力隊は都会に住む人たちが地方に移住し、地域振興に貢献する取り組みで、彦根市は2011年1月から導入。16年からは移住に関する情報発信や移住希望者の就労支援などをする「移住コンシェルジュ」としての地域おこし協力隊を任命している。
小林さんは地域おこし協力隊員として5代目、移住コンシェルジュとして2代目。昨年7月6日に東京都内で開かれたフェア「移住・井戸端会議」を訪れた際、前任の久保さゆりさんと出会ったのを機に彦根に関心を持った。翌月に彦根を訪れ、久保さんと2日間、自転車で市内を散策。彦根に魅力を感じ、地域おこし協力隊へ応募した。
彦根の印象について、小林さんは「どこからも彦根城が見え、城に見られている雰囲気がある」と第一印象を紹介したうえで「市街地には昔ながらの商店街があり、私が暮らしたかった街並みで、いいなと感じた」と述べた。
小林さんは専門学校卒業後、アクセサリーやイヤモニターなどものづくりに就いていたため「彦根には仏壇など伝統工芸があるので、体験したい」と意欲を見せ、市民に向けては「関西に住むのは初めてなので、外国に来た感じ。優しく、色んなことを教えてほしい」と笑顔で語っていた。
委嘱期間は今年3月31日までだが、年度ごとに更新され、最大3年間まで延長できる。