彦根市栄町の北村畳店が開発した「モダン乱敷き畳」が、全国の畳店の製品を審査するモダン乱敷きアワード2018で最優秀賞を受賞。さきごろ、東京ビッグサイトで開かれた表彰式で北村和義店主(47)がトロフィーと表彰状を受け取った。
畳の敷き方には、長方形を均等にした回し敷き、正方形の半畳市松敷きなどがある。モダン乱敷きは2、3色の長方形や正方形の畳を不規則に並べる敷き方で、組み合わせが無限大にあるためデザイン性が重視される。彦根市内でモダン乱敷きを開発している事業所は北村畳店のみだといい、全国では今年3月時点で248社が専門の団体に加盟している。
北村畳店は、新築住宅で畳を使った和室が減少しているため、デザイン性のあるモダン乱敷き畳を2015年から開発。利用者からは「モダン乱敷き畳を使った和室の部屋を他人に見せたくなった」など好評の声が増えているという。
モダン乱敷きアワードには16年と17年にも出品し、2年連続で特別賞を受賞。18年の同アワードには、3畳のスペースにへり無しの畳と、半畳の4分の1の色の異なる小さな畳をランダムに配置した「広く見える錯覚を狙ったデザイン」の製品=写真=を出品。全国の施工事例144作品の中から最高の最優秀賞を受賞した。
北村店主は「日本一になれたことがとてもうれしい。これからもオンリーワンの製品を提供していきたい」と笑顔を見せていた。問い合わせは北村畳店☎0120(193)756。