彦根市日夏町の巡礼街道沿いの店「よろず淡日(あわひ)」=写真=は3日から店内にあるギャラリーで、知的障害者が制作した絵画などを展示する。5日午後2時~は茶話会もある。
店主の疋田実さん(57)が大阪在住時に彫刻の勉強をしていて、大阪市内にある障害者の造形スペース「アトリエひこ」の企画展にも訪問。以前から障害者の造形性に魅力を持っていたため、在阪中は造形教室の手伝いをしていたという。
よろず淡日は疋田さんの曽祖父が大正時代に開業。引き継いだ祖父が15年ほど前に亡くなった後は空き家だったが、平成26年4月末に疋田さんが移住し、平成27年8月22日に古道具や駄菓子、文具、日用品などの店として再オープンさせた。
隣接する大正期のままの建物はギャラリーとして活用。今回はアトリエひこの障害者8人が作った絵画や彫塑の計約30点を展示、絵画は購入もできる。入場無料。展示期間は20日までの金土日月の午前11時~午後6時。疋田さんは「彼らの作品は不安の闇と清らかで美しい光を同時に感じることができる」と話している。
5日はアトリエひこの設立当初から携わっている石崎史子さんを招いて「今、気になることを持ち寄って」の茶話会がある。茶と菓子代200円。問い合わせは同店☎(49)3890。